このコンテンツの訪問者さんで「ゴルフスイングでこれだけはやらない」という何らかの方針をお持ちの方はいらっしゃるでしょうか?
当サイトの主旨はゴルフ上達なので、「これをやってみてはどうでしょうか」といったコンテンツが多くなっています。
上達を助けることをやるのが大事なのは当然として、やってはいけないことを知っておくのも重要です。
これをやったら上達の妨げになる、というNG項目をできるだけ回避できれば上達がスムーズになるのは道理です。
ということでこのコンテンツでは、藤田寛之プロがアプローチで絶対にやらないことを、藤田プロの著書「ショートゲームには上手くなる『順番』がある」130~133ページから紹介します。
まずは藤田プロがアプローチにおいて最も重視しているポイントからどうぞ。
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アプローチはインパクトが全て そのためのコツ
まず、藤田寛之プロがアプローチにおいて重視していることがこちら。
アプローチにおけるスイングの基本はインパクトにあります。インパクトがすべて、と言っても過言ではありません。
これはアプローチに限ったことではないのですが、インパクトの形が不安定で毎回変わってしまうと打球がブレます。
タテ方向のコントロールはもちろん、左右方向にもブレが生じます。
アプローチでインパクトが安定しないと、5~6メートルは簡単にブレてしまいます。
グリーンを外すリスクもあるのでスコアを崩す元凶になってしまうのです。
それを防ぐため、藤田プロはこうしたことを心がけています。
いつも一定の形でインパクトするために、私はアドレスで事前にインパクトの形をつくっておきます。
チップショットならボールを両足の真ん中に置き、ややオープンに構える。
そして手の位置を前にずらしてハンドファーストの形をつくり、ロフトを立てます。このとき、ヒザは軽く曲げて柔らかくして左足体重にする。さらに、腰をやや左に回しておきます。
スイングの目標はインパクトでクラブをこの位置に戻すことだけです。
「最初に作ったインパクトの形に戻す」やり方は、比較的よく知られたコツではないでしょうか。
しかし他のポイントを心がけているゴルファーも当然存在します。
そのやり方はそれぞれで問題ないのですが、藤田プロによるとどんな方法であっても絶対やってはいけないこともあります。
そのNGなこととは・・・。
アプローチで絶対やらないこと2つ
藤田プロがアプローチで絶対やらないこと、それは
・手先を使ったスイング
・ヘッドアップ
の2つです。
上では「アドレスでインパクトの形を作り、そこに戻す」と紹介しましたが、言うのは簡単で実践はそう思うようにはいきません。
これまでアプローチは別の方針でスイングしていた方も多いはず。
その点は藤田プロも承知です。
アドレスでインパクトの形をつくり、そこに戻すのは頭で考えるほど容易ではないかもしれません。
これまでいろんな動きを試してきていれば、すぐにはなくなりません。
ひとつがなくなっても別の症状が出て、一筋縄ではいかないと感じる人もいるでしょう。
それでも最低限、この二つだけはやらないように心がけなくてはいけないほどのNGポイントなのです。
そのNGを回避するために藤田プロが意識していることは以下のとおりです。
手首を使うとは、手先を使って打つこと。私はアドレス時に右手にできた角度をスイング中に変えないようにすることで、手先の使用を抑えています。
パットでもそうですが、私にとって右手はフェースをスクエアにキープするうえで大切なところ。
この角度が変わらなければ、手首を使わずにスクエアにインパクトできるからです。
(中略)
ヘッドアップはインパクトで頭を残すことで防げます。
アプローチは動きが小さいですから、頭の位置を保ったままでも振れます。
ボールを見るのはインパクト後にワンテンポ置いてから。
頭を上げずに、目線と首の回転でボールの行方を追うといいでしょう。
やや話が反れますが、「やってはいけないこと」って、ラウンドの後半になると忘れがちではないですか?
スタートしてしばらくはNG項目も意識できているのですが、プレーが進んで人と会話したり、スコアが気になる、打つ際のプレッシャーを感じる、といったことを繰り返しているうちにいつの間にか忘れてしまってるのです。
上で挙げられているヘッドアップにしても、さすがに昔ほどはやらなくなりましたが今でもふと気を抜いた時にやってしまいます。
「NGなことは最後までキッチリやらない」のも上達のコツではないでしょうか。