ゴルフのスイングには無数のやり方があり、「これが絶対正しい」という方法はありません。
あえて答えを出すなら、「良いスコアを出せるのが正しいスイング」ということになるでしょうか。
ネットの情報を見ても、「セオリー」とされる内容は微妙に違います。
人から「こうすると良いよ」と受けるアドバイスも、必ずしも同じではありません。
なので自分で試してみて、「これは自分に合いそう」というやり方を少しずつ取捨選択していく必要があります。
当サイトとしては、多少違う主張のノウハウでも、紹介する意味でコンテンツにしています。
パッティングにもいろんな考え方がありますが、このページでは、真板潔プロがパットで心がけていることをまとめてみました。
(きっちりアプローチ&パットで「ナイスパー」83~87ページを参考にしています)
真板潔プロのパッティング
「きっちりアプローチ&パットで『ナイスパー!』」に、パットの名手・真板潔プロの「超ロングパットを2打であがるコツ」という記事がありました。
3パット(およびそれ以上)は、ゴルファーなら誰でも嫌なもの。
要は「1打目でどれだけ寄せきれるか」がキモになるわけで、そのために真板プロは「長いパットほど芯で打つことが大事」としています。
具体的に何をすればよいのでしょうか?真板プロが心がけているのは以下のとおりです。
アドレスではパターのライ角どおりに構える
これにより、背中の軸を中心に肩の回転でクラブを動かせるので、ストロークが安定します。
手先の動きではなく、背中の軸を中心にストロークするので、
ヘッドがインサイドに上がって、インサイドに自然に抜けるストローク
が可能になります。(後述します)
振り幅のコントロールもしやすくなり、距離感も合わせやすくなります。
ボール位置 左右・前後は
まず、ボール位置の「左右」は、アドレス時の左目の線上です。これにより視界が広くなり、スイングのラインが見やすくなります。
インパクトで詰まらず、フォローでヘッドが出やすくなる効果もあります。ヘッドが低く長く動くので転がりも良くなります。
ただし、左に置き過ぎると、アドレス時に肩のラインが開きやすくなるので注意しましょう。
「前後」は目の真下より、やや外側(自分より遠い位置)に置きます。
これは上の「ライ角どおりに構える」とも関連しています。パターの形状を考えれば、目の真下よりやや外側に置くのが自然です。
ボールが体に近すぎると、インパクトでフェースが開きやすくなり、転がりが悪くなります。
外側に置くことで、フォローでフェース面が返るので転がりが良くなります。
ストロークは「インからインへ」
ロングパットでは振り幅が大きくなるので、ミート率が落ちます。すると転がりが悪くなって3パットを招いてしまいます。大きな振り幅でも芯でしっかりヒットするストロークが必要なのです。
そのため真板プロが心がけているのは、
少しインサイドに、フェース面を開きながら引く
ことです。
そしてフォローではフェースを閉じながらインサイドに抜きます。
つまり
内側に引いて内側に抜く
わけです。
「開く」「閉じる」といっても、ごくわずかなものであり、意識的にやるというより、手首を使わず、胸の面を動かす意識を持つと自然にこの動きになります。
右手の使い方
真板プロの場合、ストロークは左腕が主体で、右手は添えているだけです。
アドレス時の右手首の角度をキープすることで、常に同じ形のインパクトができます。
右手首を使うとインパクトが強くなったり、フェース面の動きが不安定になったりします。
右手首の角度を変えないためには、フォローで胸を目標方向に向けるのがコツです。
左手の使い方
左腕とクラブを一体化させてストロークします。
その際左肩を支点にするとヘッドがスムーズに出てフォローが長くなり、ボールがラインに乗りやすくなります。
右手と同様に、左手もアドレス時の手首の角度は変えません。
手首を使うと、インパクトの強さが打つたびにバラバラになるので、安定した距離感が出せなくなります。
真板プロのパッティング解説は以上です。
やり方の一例として試してみて、「おっ?いい感じで打てるぞ」というキモがあったら、採用してみて下さい。
せっかく上手いこと乗せたのに、パットでスコアを崩してしまうとホントにガッカリですからね・・・。