ゴルフ好きの男の子藤田寛之プロの本「ゴルフには上手くなる『順番』がある」を読んでみました。

当コンテンツ作成時点ではちょっと古い本(初版は2014年6月)なのですが、読んでいて「うーむ、なるほど!」を連発してしまいました。
 
なにしろ、本冒頭の藤田プロのスイング理論「格言」からして「なるほど!」なのです。
 

ゴルフには上手くなる「順番」がある 賞金王直伝! “シングル”へのステップ77
 
ここではその4つの格言と、そのうちひとつと関連する「藤田プロが芹澤信雄プロから受けたアドバイス」について紹介します。




藤田プロのスイング理論「格言」4つ

その4つの格言を紹介します。

ボールを飛ばすのは「右手」です。
 
右手のパワーをマックスに引き出すには左足の踏ん張りが必要なのです。

アマチュアの方はストレートボールを求めすぎです。
 
ボールは右か左の弾道のどちらかです。
 
その弾道を決めるのは「スタンスの向き」ではなく「肩のライン」なのです。
 
正しい弾道を手にするにも「順番」があるのです。

フォロースルーの位置にヘッドを出して
 
そこから逆にバックスイングからトップまで戻していくと「正しいバックスイングの形」が身につきます。

アプローチにも覚える「順番」があります。
 
手先だけで売っているうちは上手くなれないのです。

ゴルフ好きの男の子個人的に一番”刺さった”のは、2番目の「アマチュアはストレートボールを求めすぎ。ボールは右か左の弾道のどちらか」です。
 
その理由は、当サイトでは「遠くに・真っすぐ飛ばす」カテゴリーを作っているから。
 
しかし考えてみれば、どれくらい曲がるかを把握してスコアメイクできるのであれば、どんな弾道でもOKなわけです。
 
打っていきなりどちらかに大きく曲がってしまったらさすがに厳しいですが、フェード、ドローといった球筋はプロでも普通に持ち球にしています。
 
これに関して、藤田プロが同書でエピソードを紹介されています。
 
一部を抜粋して紹介します。

芹澤信雄プロの苦言「そんなボールでは一銭も稼げない」

ゴルフ好きの男の子藤田プロは、宮本勝昌プロとともに芹澤信雄プロに弟子入りします。
 
当時はジャンボ尾崎プロの全盛期で、オープンスタンス&高いティアップから放たれるドローボールで圧倒的な強さを誇っていました。
 
藤田プロ、宮本プロともにこのドローボールの打ち方を真似ていましたが、師匠の芹澤プロはそんな二人を見て、

君たち、そんなボールを打っていたら、プロでは一銭も稼げないよ。

と苦言を呈します。
 
というのも藤田プロも宮本プロも、大事な場面になると大きく左にひっかける手痛いミスショットを繰り返していたからです。
 
「左に引っかけるボールを打っていては、ツアーでは通用しない」わけです。
 
対して芹澤プロは、藤田プロと同様小柄で飛距離は出ないながらも、コンスタントな成績を残し、優勝争いにもたびたび加わっていました。
 
そんな芹澤プロからアドバイスされたのが絶対に左に行かないフェードボールを持ち球にすることだったのです。
 
長年フック系のボールを打ってきた藤田・宮本プロにとって、真逆のスライス回転のボールへの転向は簡単ではありませんでしたが、約半年かけてフェードヒッターへと変化できたのです。
 

 
ゴルフ好きの男の子ここで最初の件に戻ります。
 
ゴルフでは「真っすぐ飛ばす」ことが理想として語られがちですが、これは「ヒットしてしばらく真っすぐ飛ぶ」という解釈でいいのではないでしょうか。
 
打ってすぐ左右に曲がってしまうとスコアメイクは望めませんが、いわゆるドロー、フェードボールであれば問題なしと考えるわけです。
 
「ボールの着地まで完全に真っすぐ」にこだわるのは、もしかしたら時間のムダなのかもしれません。
 
なので当サイトとしても、今後は「真っ直ぐ」は「打ってしばらくは真っすぐ飛ぶ」という意味で使用します。

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