別コンテンツで、トム・ワトソン選手が「ゴルフで最も大切なこと」のひとつにグリップを挙げていることを紹介しています。
ゴルフで最も大切なのはグリップ スイングよりも
内藤雄士コーチもグリップを重視されていますが、握り方に加えてもうひとつ注意するパーツがあるようです。
頻繁に指摘されることではありませんが、スイング全体の質を左右する重要な要素のようです。
内藤コーチの著書「ゴルフ 現代スイングの結論」80~81ページから、そのポイントをまとめます。
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握り方だけでなく両ヒジの向きにも注意を
内藤コーチは、グリップの重要性をこのように表現されています。
グリップはクラブと体をつなぐ唯一の接点であり、グリップの握り方の良し悪しがスイングに直ちに影響します。
バランスの良いグリップはバランスの良いスイングを生み出しますし、グリップのバランスが悪ければミスショットにしかならないのです。
ちなみに冒頭で挙げたコンテンツで、トム・ワトソン選手が強調しているのは”握り加減”です。
指先でヘッドの重さを感じられるように握るのがベストで、こうすると、上体に力が入らず脱力できるから、余計なリキミを取り除くことができるんだ。何よりもリラックスが一番!
グリップに関しては、当然ですが「どう握るか」がポイントになります。
もちろん内藤コーチの本でも握り方が解説されているのですが、実はその前に強調されている点があります。
それは両ヒジの向きです。
「両ヒジの向きが正しければ、バランス良く握れる」として、このように解説されています。
両手をバランス良く握る一番のポイントは、これまでも説明したように両ヒジの向きにあります。
グリップは必ず左手から握りますが、この際は左ワキを締めて左ヒジを左の腰骨に向けた体勢で左手グリップをつくるようにしましょう。
これは右手も同様です。
右ワキを締めて右ヒジを右の腰骨に向けた体勢で右手グリップつくります。
さらに右ヒジを少し体に引きつけることで理想的なアドレスがつくれます。
握り方はゴルファーによってストロングやウィークといった違いがありますが、内藤コーチによると、
どんな握り方でも両ヒジが腰骨を指していることは絶対条件
なのです。
本などで内藤コーチのスイング理論に親しんでいる方でなければ、グリップの際に両ヒジの向きを意識するケースは少ないのではないでしょうか。
内藤コーチのレッスンにおいてこの”ヒジの向き”の重要度は高く、スイング解説では頻繁に指摘されています。
ヒジの向きはスイングそのものの質を左右する要素なのです。
両ヒジの向きを間違えなければ正しい腕使いが自然にできる
両ヒジを両腰骨に向けると、両ワキに適度な締まりが感じられます。
腕を脱力させて構えることで、両腕の重さによって両ワキが自然に締まります。
この締まり感覚をスイング中もキープすれば、身体の回転と腕の振りが同調し、クラブを理想的な軌道に乗せやすくなります。
(54~55ページ)
グリップのコンテンツなのに、握り方について全く書いてませんが、内藤コーチがとても強調されていることなので、両ヒジについて紹介してみました。
”ワキの締め”を忘れがちな方は「両ヒジを腰骨に向ける」を意識してみて下さい。