ダフリとザックリ。
アプローチにおいて、とても多く発生するミスです。
これらのミス解消にはスイング改善が何より大事ですが、クラブ選択も重要です。
クラブによってはダフり・ザックリを防止してくれる機能があるのです。
いまさらな感もありますが、「きっちりアプローチ&パットで『ナイスパー!』」を参考に、この2つのミスを防ぐクラブにはどんな特徴があるのかまとめます。
ダフリを防ぐクラブ
改めて確認しておくと、ダフリとは・・・
ヘッドがボールの手前に落ちてソールがバウンドするミス
です。
ソールが跳ねる動きになるので、エッジ先端がボールに当たります。ボールを上げようとして、レベル~アッパー軌道で打つ際に多く発生します。
体重が右に残ったままのスイングでヘッドが遅れて下りてくると、ソールがボールの手前に落ちてダフってしまいます。
簡単に言うと、「ダフりを防いでくれるウェッジ」とは、「ヘッドがボヨンとバウンドしにくいウェッジ」なわけです。
以下に特徴をまとめます。
幅の広いソールで滑りやすい
ソールが地面に当たる面積が広いと、地面の上を滑りやすくなります。
接地面積が増えるのでライが悪くてもソールが滑り、ボールの下までヘッドが届きます。
地面が少し柔らかかったり、デコボコしていてもヘッドは安定して滑ってくれます。
ローバンス(バンス角が小さい)で跳ねにくい
バンス角とは、下の画像の3番の角度です。
バンス角が大きいとソールが跳ねやすくなり、ダフり防止には不向きです。
地面が硬いと、この傾向は特に強くなるので、バンス角は少ないほうがスムーズに滑ります。
ストレートネックで早く届く
ヘッドがボールの手前に落ちたら、ヘッドはなるべく早くボールに届くのが理想的です。
そのため、極端なグースネックよりもストレートネックがおすすめです。
グースネック、ストレートネックについてはこちらのコンテンツをご覧ください。
ウェッジのストレートネック・グースネック違いや特徴 スイングなど
ザックリを防ぐクラブ
ボールの手前に打ち込んで、リーディングエッジが地面に文字通りザクッと刺さるのがザックリです。
左足体重でダウンブローに打ったとき起こりやすくなります。
フェースを開かず上から打ち込むとヘッドがボールの手前に落ち、エッジが地面にザックリ刺さりがちです。
ザックリではヘッドがボールまで届かず、チョロなどボールが前に飛ばないミスが出ます。
つまりザックリを防ぐクラブとは、エッジが地面に刺さりにくいクラブなわけです。
どういう条件かというと・・・
ハイバンス(バンス角が大きい)
単純に「下方向に膨らんでいる」と解釈して問題ありません
バンス角が大きいと、ヘッドが鋭角軌道で下りてきてもソールから接地するので、エッジが刺さりにくくなります。
丸みのあるリーディングエッジやソール
もしエッジから地面に落ちても、エッジに丸みがあれば刺さりません。”鋭利な”エッジだと刺さりやすくなります。
同じくソールに丸みがあると、ヘッドが上から入っても地面に潜るのを防いでくれます。接地した時に入射角を緩やかにする効果もあります。
自分にどちらのミスが多いかを考え、ウェッジを選ぶとスコア改善に役立ちます。
このコンテンツは「きっちりアプローチ&パットで「ナイスパー」」78~79ページを参考にしました。
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