現代では、あらゆるスポーツにおいて体幹の重要性が指摘されています。
ゴルフも例外ではありません。
フィットネス雑誌「Tarzan」に、「体幹を使ったスイングで 目指せ!ドラコン王者!」という特集がありました。
江連忠ゴルフアカデミーのコーチ、井殿康和プロの記事です。
井殿プロの体幹の鍛え方などをまとめて紹介します。
(このコンテンツは雑誌「Tarzan 2015年11/12号(Amazon)100~103ページを参考にしました)
ゴルフスイングにおける腹筋の重要性
井殿プロは、次のように主張されています。
ゴルフにおいて体幹が重要なのは言うまでもないですが、江連理論においてはより単純に”腹筋の強化”こそがいいスイングにつながると捉えています。
以前は「飛ばすためには背筋を鍛えるべし」とも言われていましたが、江連理論では「腹筋を強化したほうが、打球の方向性が安定し、力が無駄なくボールに伝わる」という考えです。
井殿プロの補足です。
クラブのフェースを最初に構えた位置に戻すことができればボールはまっすぐ飛ぶし、ドライバーならは飛距離も出る。
多くのアマチュアは腕でクラブを操ってそれをやろうとしますが、本来は軸を中心に、カラダをコマのように回せばそれだけで手に持ったクラブが最初の位置に自然と戻ろうとする。
だから腕を使う必要はないし、腹筋の強化が重要なのです。
それでは、腹筋をどのように鍛えれば良いのでしょうか?
腹筋と聞くと、床に膝を立てて座り、上体を上げ下げする動作をイメージしますが、井殿プロはこれをNGとしています。
※このやり方はNGです!
その理由はこちら。
普通の”フッキン”では下腹部に刺激が入りにくいですし、フォーム次第では腹筋自体を使わなくてもこなせる。それでは意味がありません。
何も大きな動きをする必要はなく、練習場の打席やティーグラウンドなどで簡単に腹筋下部を刺激できるエクササイズがあるので空き時間にやってみましょう。
以下に、井殿プロ推薦のゴルフ用腹筋トレーニング法を紹介します。
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ゴルフのための腹筋トレーニング やり方
井殿プロが勧めるトレーニング法は以下のとおりです。
◆片脚立ちで行う
・平らな場所にまっすぐ立ち、片方の足を軽く斜め前に浮かせる
・腹筋下部を意識しつつ、その姿勢を20秒キープ
・反対の脚も同様に
◆ベンチや椅子の座面に後ろ手で手をついて行う
・両脚はそろえて前に出す
・横から見た体の角度は45度に保つ
・水平になるまで片脚を上げ、そのまま20秒キープ
・反対の脚も同様に
◆バランスボールを使って行う
・ボールの上に、背中からお尻までを置いて仰向けになる
・頭を軽く持ち上げ、その姿勢を保ち、片脚を水平よりやや高く上げて20秒キープ
・反対の脚も同様に
Tarzanの記事には、バランスボールの上に立って行うスクワットも紹介されています。
足を肩幅程度に開いてボールの上に立ち、バランスを崩さないようにスクワットします。
腹筋だけでなく脚全体の筋肉も使う、難度の高いトレーニングなので、5回できれば十分です。
井殿プロによると「プロはみんなこれができる」そうですが、転倒には十分に注意して下さい。
自宅でもできる簡単な動作なので、試してみて下さい。
フォームローラーがあるなら、さらに別のメニューも可能です。
フォームローラー上であれば普通の腹筋も効果絶大!
上では、「普通の腹筋運動はダメ」と書きましたが、フォームローラーの上で行う場合は別です。
フォームローラーとはこちら↓(Amazonへリンクします)
ストレッチや、体のゆがみ矯正などに使われます。
井殿プロによると、
確かに普通のフッキンは丹田へはあまり効きませんが、不安定なフォームローラー上で行うとその負荷は何倍にもなります。
当然腹筋下部も総動員することになるので効果てきめん。
↓この体勢から、普通に腹筋運動をすればOKです。
ローラーが転がらないよう体幹を安定させるために、各所の筋肉が使われます。5~10回を目安に行いましょう。
上で紹介したエクササイズは、ゴルフ場で、ちょっとした空き時間に実践できます。
トレーニングなので一朝一夕に結果は出ませんが、継続すれば、ラウンドの後半でもスイング軌道が乱れない体幹を得られるのではないでしょうか。
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