ゴルフでルーティンが最も意識されるのはパッティングではないでしょうか。
距離を測る、ラインを読む、転がるボールのイメージ、素振りの回数など、手順を決めているゴルファーは多いはずです。
ルーティンは自分に合ったやり方で問題ありませんが、他の人はどんなことをやっているのかを知っておいて損はありません。
71歳でエージシュートを達成した岡村徹さんが、著書「飛ばなくても90を切るすごいゴルフ術」で、パットのルーティンについて解説されています。
岡村さんおすすめやり方や、やってはいけないことにも言及されています。
同書の62~65ページから、一部を抜粋して紹介します。(この本は参考になりますよ!)
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ルーティンでは転がるスピードのイメージを最も重視
岡村さんがパットのルーティンで重視しているのは、ボールが転がる様子のイメージです。
特に転がるスピードのイメージを最も重視します。
これは岡村さんが師事したローレンス・モンタギュー(愛称ローリー)コーチの教えによるものです。
ボールがカップインするためには、ボールが転がるスピード、パターフェースの正しい向き(エイム)、ラインの三つの要素が揃う必要があります。
なかでも、もっとも重要なのはスピードだとローリーは言います。
なぜならば、ボールのスピードによって入るラインが違ってきます。それによって、(ストレートでなければ)目標は変わり、フェースの向きが変わります。ボールのスピードが速いうちは、曲がりが少なく、スピードが遅くなれば大きく曲がります。
私は従来、パッティングの距離感は強さの感覚だと思っていましたが、ローリーは「ボールがカップ向かって転がっていくスピードとラインを、ビデオで見るようにイメージしなさい」と教えてくれました。
単純に、「上りだからしっかり打とう」とか、「下りだから弱く」と考えていた私は、上りをオーバー、下りをショートして、それを意識すると逆になるという失敗が多かったのですが、スピードでイメージするようになって、ずいぶんと距離のアジャストができるようになりました。
岡村さんが行うその他のルーティンです。
またローリーは、パッティングのプレショットルーティンは大切だとも言っていました。
私は、まずグリーンに上がるときに全体の傾斜を見ておくようにしています。
ボールをマークしたら、カップの周りの芝目(よくはわからないが)を観察し、ボールが転がってカップに入るまでのスピードとラインをイメージしてスタンスを取り、二度カップを見て打ちます。
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絶対にやってはいけないこと2つ
ルーティンでやってはいけないこともあります。
「何をするか」よりも、むしろこちらのほうが重要かもしれません。
絶対にやってはいけないことは、結果を考えること(外れたらどうしよう)、技術的なことを考えること(テークバックをまっすぐ引こうとか、肩の向きは正しいかとか)のふたつです。
このような無駄なことが頭をよぎると、アドレスが長くなり、テンポが速くなったり、体が動いたりします。
(余談になりますが)絶対ダメといわれても、ついつい考えてしまいますよね。
打つ際にこうした”雑念”が無くなれば、もっと上手くなるのでしょうが…。
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ロングパットでの注意点2つ(ただし正反対の主張あり)
ロングパットでは2つのポイントを意識しましょう。
ロングパットのときにローリーが注意してくれたことがあります。
それは、目標をあまり厳密にし過ぎないことです。
目標が厳密過ぎると、イメージとテンポがつかみにくく、距離感を失ってしまうことがあるからです。
もうひとつは、ボールが止まるところまでイメージすることです。(中略)カップの上を通り越して、30cm先にボールが止まるイメージです。
あいまいにラインだけをイメージするのではなく、しっかりボールが止まるところまではイメージしましょう。
高速グリーンの下りは例外ですが、基本的にロングパットはカップの30cmオーバーを目標にします。
「目標は厳密にしない」とありますが、実は当サイトでは全く逆の主張を紹介したことがあります。
横田真一プロは「ロングパットでも一本の芝を狙う」という考えです。(下の関連記事をご覧ください)
パットでのイメージは人によって違うので、「目標はユルめに」「一本の芝」以外にもいろいろ試して、もっともイイ感じのイメージを採用してください。