当たり前のことかもしれませんが、フェアウェイウッド(以下一部でFWと略します)を選択するのは「少しでも飛ばしたいから」です。
しかし内藤雄士コーチは著書「1分で上手くなるゴルフのキーワード」で、「FWは飛ばなくてもいい」と主張されています。
これはどういうことでしょうか?(正確には”キャリーで”飛ばなくてもいい、という話ですが)
同書の52~53ページから、一部を抜粋して紹介します。
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1分で上手くなるゴルフのキーワード
FWは大事なクラブ しかしミスも出やすい…
内藤コーチはまず、FWの重要性を指摘されています。
フェアウェイウッドはスコアをつくる上でとても重要なクラブです。
パー5や長いパー4のセカンドショットなど、一般のアマチュアはプロ達よりもフェアウェイウッドを使う機会がはるかに多いでしょう。
重要とはいえ、FWって難しくないですか?(私の場合、何らかのミスは当たり前のようになっています)
これは内藤コーチも同意見です。
ところが、「うまく飛ばしたい」と自分にプレッシャーをかけすぎると、ダフリやトップなどのミスを繰り返してしまうことになります。
フェアウェイの様々なライから、フェアウェイウッドでグッドショットを打つことはやさしいことではありません。
「重要だけど、ミスが多い」わけで、じゃあどうするの?と悩むわけですが、ここで発想を少し変えてみましょう。
キャリーが出なくてもランで稼げればOK
ここで内藤コーチの「飛ばなくてもよい」の主張が活きてきます。
「遠くに飛ばす」ではなく「ボールを遠くへ運ぶ」と考えれば、上手く当たらなくてもOKと考えるわけです。
フェアウェイウッドは必ずしも空中を長く飛ばさなくてはいけないというものではありません。
トップアマの人たちでもライが悪い場所から打って、キャリーが100ヤードしか飛ばないことがあります。
でもキャリーは短くてもランが出て、ボールが200ヤード先まで転がってくれるケースが多いのです。
結果だけ見れば、キャリーでもランでも違いはありません。
ナイスショットをフェアウェイウッドに求めすぎないことです。
バンカーや池を越えなくてはいけないといった状況でない限り、ボールを高く上げる必要なんてまったくありません。
悪いライからはハーフトップでもOK。低い角度で飛んでいき、ランが多く出てトータルの飛距離が案外稼げればそれでよいのです。
形はどうあれ、とにかくピンに近づけるのが目的です。
クリーンヒットしなくても、ボールが上がらなくても問題ないわけです。
こう考えると、FWを使うハードルがかなり低くなるのではないでしょうか?もっと気軽にFWを使って数をこなせば、上達にもつながりますしね。