前ページ(トシをとって)アプローチでの体の突っ込みを防ぐコツからの続きです。
このページでは、パッティングにおける藤田プロの加齢対策をまとめます。
雑誌「ゴルフトゥデイ」2017年8月号(Amazon)26~29ページを参考にしています。
視力が低下してきたら 傾斜・ラインの読み方
年齢を重ねると、視力はどうしても低下してきます。すると、パッティングの細かいライン読みが難しくなることも。
視力が低下してきたら、
微妙なラインを読もうとするより、少し離れて全体の傾斜を把握する
のがおすすめです。
そのために、藤田プロが勧める方法はこちら。
ラインをヨコから確認する
老眼が始まると、ライン上から傾斜を把握するのが難しくなりがちです。
そこで球とカップを結ぶラインを、ヨコの高い位置から見るのです。立体的にとらえられるので、老眼が進んでいても状況を把握しやすくなります。
ヨコからといっても”真横”ではなく、球とカップを結ぶラインに対し角度が45度くらいのラインでOKです。
このへんは状況に応じて、見やすい角度を探しましょう。
カップ際は反対側から スパットも忘れずに
カップ際の傾斜はパットの要なので、念入りにチェックしなくてはいけません。
反対側に回り込み、近くからじっくりとラインを確認して正確さを高めます。
狙うラインを決めたら、必ず近くにスパットを見つけましょう。
曖昧な遠くのカップではなく、スパットに集中してしっかり打つことで精度が高まります。
藤田プロの解説です。
老眼が始まるともっとも影響が出るのがグリーン上ですね。
ボクもボール後方からだと、最近ラインが見えません(笑)。
でもヨコから確認すると全体の傾斜がわかって自然と見えてきます。
加えてカップ際だけは反対側からも確認することが必要。
見える範囲だけでもしっかりチェックすることで自信を持って打てるはずです!
ラインが決まったら近いところにスパットを見つけて、それに対してしっかり打ち出しましょう。
パットに関してもうひとつ。
パットを何度も外した経験が重なると、「また今度も・・・」とマイナス思考になりがちです。
すると、どう打ってよいかわからなくなり、ストロークがぎこちなくなってきます。
結果としてスイングが速くなったり、突っ込んだり、ゆるんだりといったミスが起き、それがまたマイナス思考を生んで・・・と悪循環が始まってしまいます。
そうした「考えすぎ」でスムーズに打てなくなったら、この対処法を。
クロスハンドグリップを試してみる
通常のグリップでは右手が下になりますが、クロスハンドグリップでは左手が下になります。
右ひじを曲げてワキにつけ、左腕は真っすぐ伸ばすように構えます。
自信がなくなって思い切り打てなくなった時に効果的なグリップです。
これはなぜかというと、左手が下にあることで器用な右手の動きがシャットアウトされ、オートマティックに振れるからです。
フォロー側の左肩が支点になるので、振り抜きもスムーズになり、狙いどおりにしっかり打てるようになります。
なまじ意思どおりに動く右手が下にあると、インパクトの瞬間に引っ張る、押し出す、急加速するといった”不要な動き”が起きがちなのです。
藤田プロの解説です。
アプローチ同様にパットで外した経験が積み重なると、知らず知らずのうちにストロークがチグハグになっていることも・・・。
どう動かしてよいかわからず打ち急いだり、ヒッカケたり、プッシュしたり、ムダな一打を叩いてしまうのです。
こういう人は思いきってクロスハンドを試してみるといいかもしれません。
器用な右手の動きが抑えられてオートマティックに動かせるため、スムーズなストロークでしっかり打ち切れるはずです。
ドライバーからパットまで加齢対策まとめ
最後に、ここまで紹介してきた”加齢対策”をまとめておきます。
ドライバー1 体が硬くなって回らなくなったら
「右足ハの字で硬い体の回転をサポート」
体の柔軟性がなくなったら、右足のツマ先を開いて「ハの字」になするのが◎。
右サイドのストッパーがなくなり、体がスムーズに回転して深いトップが作れる。
解説ページはこちら
ドライバー2 パワーが落ちて飛ばなくなったら
「ラクに球がつかまるヨコ振りで飛距離回復」
トップで手を肩の高さに納めるくらい極端なヨコ振りで振ろう。確実にインサイドからクラブが下りて球がつかまる。
解説ページはこちら
ドライバー3 下半身の粘りがきかずスエーするなら
「お尻リードで、安定した軸を再構築」
下半身の踏ん張りがきかなくなったら、お尻に意識を向けて体を回転させるのが正解。
軸が安定した強固な土台が生まれるため、精度が上がって曲がらない。
解説ページはこちら
アイアン 思うように打てず当てにいってしまうなら
「ビハインド・ザ・ボールで切れ味を取り戻す」
焦れば焦るほど打ちにいってしまうアイアン。基本に戻って「頭を残す」ことだけに集中しよう。
頭が残ればヘッドも走って、かつフェースも返るから球がビシッとつかまる。
解説ページはこちら
アプローチ リズム感がなくなって打ち急いでしまうなら
「単純な動きの払い打ちでテンポを再確認」
打ち急ぎを防ぐには、両肩とグリップの三角形を保ったまま、球を投げるようにポーンと払い打つのが一番簡単。
左ツマ先に意識を向け続ければ、より振り抜きもスムーズ。
解説ページはこちら
パッティング1 視力が落ちてラインが読みづらくなったら
「ヨコから見ておおまかな傾斜を把握」
老眼が始まると「タテ位置」からラインは読みにくくなるもの。面倒でもヨコに立って見てみると、傾斜が見えてラインが読める。
パッティング2 外すのが怖くて打ちきれなくなったら
「クロスハンドでオートマティックに」
毎回外してイップス気味なら、思い切ってクロスハンドで打ってみよう。小細工しがちな右手の動きを抑えてオートマティックに打てる!
藤田プロの”加齢対策”は以上です。
年齢を感じていないゴルファーも、スイング等をより容易にする参考にしてみて下さい。
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