ゴルフ好きの男の子青木功プロによると、「アマチュアの約8割は構えの重心が高すぎる」そうです。
 
雑誌GOLF TODAY 2014年1月号に、青木プロのアドレス解説記事がありました。

※前コンテンツはこちらです。
青木プロ 正しいグリップ握り方 三本の指
 
アドレスでは膝を深く曲げて重心を低い位置にキープし、スイング中も両ひざは伸ばさないのがポイントなのですが、青木プロは

「アマチュアはボールの近くに立つためにヒザが伸びて棒立ちで、インパクトが窮屈になっている」

としています。
 
それはクラブの重心により、ダウンスイング時にクラブヘッドの先端が下がる「トゥダウン」が発生するためです。
 
トゥダウンすると遠心力によって両手が浮き上がり、最初からボールの近くに立っていると腕を振るスペースが無くなってしまいます。
 
この点を計算して、ボールとの距離は適度に保ち、両膝は深く曲げ重心を低くする意識で構えます。
 
膝の角度をスイング中もキープすればスイングの土台が安定しミート率も劇的にアップします。
 
アドレスに入る女性
 
また、青木プロは「ナイスショットはアドレス時の身体の向きで8割がた決まる」と考えています。
 
スイングは悪くないのに狙った方向に飛ばないのは、正しく目標に向けていないのが原因です。
 
なので、ショット前にボールの後方から目標を見て飛球線を明確にイメージし、飛球線と平行に立つことを常に心がけましょう。
 
そして意識して曲げる際、青木プロは「ボールを中心にして自分が丸く動く」よう勧めています。
 
つまり、スライスを打ちたければボールを中心に体を丸く動かしてオープンスタンスに構えて打つわけです。
 
ちなみに、「ボールの後方から打つ目標を確認する」ルーティンは、宮里藍プロも必ず行っています。
 
その手順は以下のとおりです。

後方に立って、ボールの延長線上に目標を定めてから構えに入る

右手でフェースを目標に対してスクエアに合わせ、顔だけを動かして目標を確認

目標を見たまま両手でグリップを握って構える 力を入れすぎず、ゆったりと

ボールに視線を戻して上半身の力を抜く 目標に向かって振りぬく意識を持つ

 
青木プロの膝を曲げた構えと、ボール後方からの目標確認は、練習場でも常に意識しておいて下さい。