ゴルフ好きの男の子プロの間でもバンカーの名手として知られている中嶋常幸プロは、バンカーショットが他のショットと大きく違う点として
 
ボールを直接打たない

ことを挙げています。

フェアウェイバンカーや特殊な状況では、ボールをクリーンにヒットしなければならないこともありますが、基本的には砂を打つのが、バンカーショットです。

そのため、中嶋プロはバンカー施設のある練習場やコースでは、砂を打つ感覚を積極的に養ってほしい、としています。
 
ボールを打たずに砂だけを打つ練習だけでも十分効果があるのです。
 

 
以下に中嶋プロ推薦の練習法やバンカーショットにおけるポイントを紹介します。
 
このコンテンツはきっちりアプローチ&パットで「ナイスパー」の26~35ページを参考にしています。

線の先の砂を取る練習法

中嶋プロが勧める練習法をひとつ紹介します。
 
バンカーの砂に、スイング軌道と直角に交わる線を一本引きます。
 
ボールは置かず、バンカーショットで線の左側(下図の赤い部分)の砂を取るようスイングしてみましょう。

 
最初は線の右側や線上の砂を取ってしまいますが、練習を続ければ線の左側の砂を取れるようになってきて、他のショットとの感覚の違いも養えます。
 
この感覚がわかってきたら、砂を飛ばせるようになり、基本のエクスプロージョンショットが可能になります。

中嶋プロ流 バンカーショットの距離調節法

「バンカーショットは砂を打つこと」なわけですから、中嶋プロはバンカーショットの距離コントロールも
 
飛ばす砂の量で距離を打ち分ける
 
としています。
 
よくある振り幅でのコントロールには懐疑的で、このように解説されています。

バンカーショットの距離感を振り幅でコントロールしようとしても、なかなかできません。
 
バンカーショットは、インパクトで少しでも緩むと即ミスになってしまうからです。
 
バンカーショットはインパクトの強弱ではなく、インパクトで取る砂の量で距離をコントロールしましょう。

具体的にどうするのかというと、中嶋プロは
 
長径が30cmくらいの楕円形をイメージする方法
 
を挙げています。
 
ボールの位置は、楕円形の中央よりやや右にして、その楕円形の中の砂を取る量で距離をコントロールするのです。(下図参照)

 
アゴが高かったり、ピンが近くてボールを止めたい時ほど、この楕円を大きくします。
 
大きな楕円の砂を取るときは、フェースの開き方は大きくなります。
 
中嶋プロの解説です。

振り幅を基準にしないで、砂の量を基準にすると、自然にスイングの大きさも変化させることができます。
 
楕円の中の砂を取る意識を持つと、軌道も自然に適正になり、砂を上手く爆発させられるようになります。
 
よくボールの手前何センチくらいにヘッドを落とすという表現をしますが、それだと打ち込む意識が強くなり、砂を上手く取ることができません。

30ヤードを基準にしてスイングを変える

上で「振り幅での距離調節はしない」と紹介しましたが、中嶋プロも近距離と遠距離で全く同じスイングをしているわけではありません。
 
30ヤードを基準に、スイングの大きさを変えています。
 
30ヤードより近いか遠いかでスイングの弧のイメージを変えているのです。
 
◆30ヤード以内の場合
テークバックでリストを使ってクラブを上に上げる。
 
弧は小さくしてU字に振る意識を持つとバンスが使いやすくなる。
 
◆30ヤードを超える場合
円に近い大きな弧をイメージする。
 
テークバックではリストは使わず、ヘッドを大きく動かすのがポイント。
 

 
中嶋プロは
 
「バンカーショットでは、軌道の意識を変えるだけで振り幅が自然に変わり、結果的に距離の打ち分けもできるようになります」
 
としていて、このように解説されています。

バンカーショットは、飛ばしたい距離の3倍を飛ばす意識が必要になります。
 
例えば、フェアウェイからのサンドウェッジのフルショットが約90ヤードだったとしたら、バンカーでは30ヤードが限界値ということになります。
 
飛ぶ距離はロフトやヘッドスピードなどでも変わるので、まずは自分の距離を知ること。
 
30ヤード以上の距離は、弧を大きくするか、クラブを変えて対応します。

中嶋プロは
 
「”バンカーが上手い”っていうのは、砂の取り方が上手いってこと」
 
としています。
 
今後のバンカー練習では、取る砂の量も意識してみて下さい。