アプローチで、「フルショットよりも少しだけ短い距離を打ちたい」時、どういうスイングをしますか?
当サイトでは、振り幅による飛距離調整法などを紹介しています。
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スイングを変えない方法が「きっちりアプローチ&パットでナイスパー!」に掲載されていました。
サンドウェッジを得意とする菊地絵理香プロによる解説記事です。
ポイントをまとめて紹介します。
まずはSWのフルショット距離を把握する
菊地プロは振り幅では距離を調整しません。
「振り幅で調整するのはプロでも難しい」として、このように解説しています。
アプローチでのミスは、振り幅で距離を合わせようとして起こる”ゆるみ”が原因なことが多いです。
それを解決するために、最初から飛ばない打ち方をしましょう。
ただしスイング幅が小さすぎると、反対に「飛ばないのでは?」と思ってインパクトで力みやすいので、振り幅は変えないようにしたいです。
それでは、どうするのでしょうか?菊地プロのやり方は以下のとおりです。
まず、SWのフルショット距離を把握します。菊地プロの場合は70ヤードです。
アドレスでは、
・ボールはスタンスの真ん中に置き
・スタンス、フェースともにスクエア
に構えます。
これがフルショットの場合のアドレスです。
ボールを右に置きすぎるとヘッドが芝に刺さってしまいます。
アドレスを変えて距離を縮める
そしてここから飛距離を短くしたい場合、菊地プロはフルショットでのアドレスを以下のように変化させます。
・スタンスはややオープンにする
・しかし肩のラインはスクエアをキープ
・ボールは1つ分左に置く
これで70ヤードが50ヤードになります。
ボールを左に置くのは、フェースを開いて構えることで右に出やすくなるのを防ぐためです。
そしてスイングはフルショットの場合と同じです。
トップの高さも同じですし、思い切り振り抜くのも変えません。
振り幅云々で調整するのではなく、いわば「飛ばない打ち方」をするわけです。
菊地プロの解説です。
私の場合、SWのフルショットは70ヤードです。
50ヤードを打ちたいときは、フェースを少し開き、ボール位置は1つ分左に置いて、ややオープンにして構えます。
フェースを開くと、「飛ばないからしっかり振ろう」という意識が持てて、”ゆるみ”を予防できます。
あとはフルショット同様に振り抜けばOK。
フルショットと50ヤードの基準ができると、アプローチのミスが格段に減りますよ!
最後に注意点をひとつ。”フルショット”とはいえ、SWをドライバー顔負けに全力で振り回すとミスが多くなります。
いうまでもなくSWはヘッドの重たい、バンカー用のクラブです。バンカーから出すために使うのであり、無理して飛距離を出すクラブではありません。
「SWは8割の力で振った飛距離がフルショット」とするプロもいます。
「少し力を抜くのがフルショット」では話がややこしくなりますが、”SWでミスせず最も飛ばせる距離”をまずは把握しましょう。
飛距離調節には、各ゴルファーに得意なやり方があります。
菊地プロのやり方も試してみて、しっくりくるようなら距離調節のワザとして採用してみてはいかがでしょうか。
(このコンテンツはきっちりアプローチ&パットで「ナイスパー」(Amazon)54~57ページを参考にしています)