これまでお知らせしてきたことをちゃぶ台返ししてしまうかもしれませんが…
森守洋コーチが、著書「苦手を得意に変えるパッティング」でパットのアドレスについて解説されています。
いわく「完全なスクエアでなくともOK」。
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ゴルフ【苦手】を【得意】に変えるパッティング
当サイトでは、パットのアドレスをスクエアにするためのコンテンツを複数エントリーしています。
「アドレスをスクエアに」と心がけているゴルファーは(管理人も含めて)多いはず。
にもかかわらず森コーチが「それほど気にしなくていい」とするのはどういうことなのか、同書の32~34ページから一部を抜粋して紹介します。
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完全スクエアはプロでも難しい
スクエアな構えが理想であることは、森コーチも同意しています。
アドレスはスクエアに構えるのが基本だとよく言われます。
ショットでいえばボールと目標を結ぶ飛球線に対して肩や腰、スタンスのラインが平行となるような姿勢です。パットの場合も肩や腰、スタンスがなるべくラインと平行になるように構えるのが望ましいのは確かです。
付け加えるとすれば両眼もラインと平行に重ねると、さらに理想的なアドレスがつくれます。
しかしそれを常に実践できるかどうかは別の話なようで…
でも、実際には完璧なまでにスクエアに構えるのはプロでも難しいのです。
結論を先にいえば、オールスクエアでなくても一向に構わないのです。
一生懸命スクエアに構えようとしたり、フェースをスクエアに真っ直ぐ動かそうとしたりしてガチガチになっている人が案外多いものですが、体がそんなに硬直してしまうくらいなら、ある程度のルーズ感とかリラックス感を生かしたほうが余程いいと思います。
そもそもアドレスの姿勢がスクエアかどうかを確認するのに向いていません。
マークした位置にボールを置き、ボールの真後ろから見たときはラインの方向の確認がしやすくなります。これが両眼が目標に対して正対しているからです。
ところがラインに対して構えたときは、両眼が目標に対して真横となります。カップやラインを見ると両眼とラインが交錯し、方向感覚がぼやけてしまうのです。
つまり、体が真横になっていたら、その時点で自分がスクエアに立っているかどうかの確認が難しいということです。
このように主張する森コーチが「スクエアを意識するべき」と強調するポイントもあります。
大切なのはフェースがスクエアかどうか 構えは自己流でOK
森コーチが強調するのは、フェース面がスクエアかどうか、です。
あえてスクエアというなら、フェースの面を出球の方向に正しく合わせて、パターのライ角どおりにストロークすることがフェースの面をスクエアに保つうえで一番重要なのであって、体のスクエアは二の次でも構いません。
体がとんでもない方向を向いていない限り、多少のズレは気にしなくてもいいでしょう。
森コーチは「パットによそ行きの構えはいらない」としていて、パット用に特別な何かを作る必要はないと考えています。
前にも説明しましたが、体の方向に極端なズレさえなければ、ボールに近づいてすっと構えの姿勢に入っていけるのが、自分に合った姿勢といえます。
普段から猫背の人ならアドレスも猫背でいいし、いつも右肩が下がったり左肩が開いたりする人であれば、そのままで結構です。
「パットはこうしなくてはならない」と、ゴルフ用の姿勢を自分に強制しても何もいいことはありません。
スクエアでないパットの名手も多数存在します。
実際、スタンスをオープンにして肩を少し開き気味に構えるパットの名手が意外に多くいます。
その姿勢がその人にとって、もっともフェースをスクエアに管理しやすくてボールの出玉が安定し、ラインに乗せやすいというわけです。
結局のところ、アドレスのスクエアには感覚のズレが必ず生じるので、自分で方向感覚を磨く必要があります。
「自分の構えはスクエアじゃないけど、パットはけっこう得意」という方は、そのままでOKという自信が得られたのではないでしょうか。
森コーチの主張のキモは「フェース面が適切かどうか」であり、構えではありません。
パットは、傾斜や芝目の影響を受けながら転がす動作です。ショットと違い、アドレスによってボールが曲がることは無いのです。
こう考えてくると、パットの場合アドレス云々よりも「ボールを打ち出すフェースの向きと打つ強さ」だけに集中しても良いのかもしれません。
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