ゴルフの話題としてはやや地味な印象がありますが、ウェッジには「グースネック」と「ストレートネック」という形状の違いがあります。
微妙な違いなのですが、適した打ち方やボールの位置は別物として考えなくてはいけません。
その違いを以下にまとめます。
グースネックの特徴
まずはグースネックから。
※画像はフォーティーン DJ-33 ウェッジ N.S.PRO950GH HTです。
上の画像でわかるように、シャフトの軸よりフェースが後方に位置しているのがグースネックです。
単純に「曲がっている」と解釈して間違いありません。
「日本型」や「ジャパニーズタイプ」と呼ばれたり、「オフセット」「フェースプログレッションが少ない」と表現されることもあります。
ショップでは、「グースネックは初心者向き」と勧められることもあるようですが、「曲がっている」違和感から、構えにくいと感じるゴルファーもいます。
グースネックのウェッジは、以下のような特徴があります。
■つかまりが良い
■ハンドファーストでダウンブローに適している
■「ザックリ」しにくい
■高麗芝コースのようにボールが浮きやすい場合に適している
■ボールを低く打ち出して転がしやすい
注意点もあります。
■フェースが開きづらいため、ドローやフェードの打ち分けが難しい
■ボールを左寄りに置くと刃が浮いてトップしやすいので、ボールは右目の下に置く
※ちなみに、「ハイバンス」のウェッジを使う際にもボールは右目の下に置くのがセオリーです
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グースネックは、青木功プロや尾崎将司プロといった一流ゴルファーにも愛用され、かつての日本で広く使われていました。
しかし90年代後半あたりから、下のストレートネックが普及し始めます。
丸山茂樹プロは、アメリカ参戦を始める前、グースネックからストレートネックに転向しています。
現在ではストレートネックのウェッジが主流となり、グースネックを生産するメーカーも少なくなりました。
当コンテンツ作成時点では、「フォーティーンDJ-33」以外の(生産が続くであろう)製品のひとつはブリジストンXW-2 ウェッジ N.S.PRO MODUS3 TOUR 105/120です。
購入者の口コミも寄せられています。
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ストレートネックの特徴
次に、ストレートネックについて。
シャフトの軸とフェースが一直線なのがストレートネックです。
※画像はRTX4 フォージド ウェッジ ダイナミックゴールドです。
「ティアドロップ型」「アメリカンウェッジ」「出っ歯」なんて呼ばれたり、「フェースプログレッションが多い」と表現されることもあります。
「歯(刃)」が出ているので、沈んだボールでも拾いやすいのが特徴です。ボールが沈みがちな洋芝主流のコースに向いています。
特徴・コツは以下のとおりです。
■球筋をイメージしやすい
■スピンを効かせやすい
■高い球を打って止めやすい
■ヘッドの操作がしやすく、ドロー、フェードなどインテンショナルショットを打ち分けやすい
■ボールをスタンスの真ん中(あるいは左目の下)に置き、スイング最下点で払い打つ
注意点もあります。
■ボールをつかまえにくい
■刃が出ている分、ザックリしやすい
現在はストレートネックが主流なので、数多くのモデルが販売されています。
主流ではないグースネックの強みも
現在はストレートネックが主流であることは間違いありません。
しかし、上で紹介しているグースネックのフォーティーンDJ-33のカスタマーレビューには
「以前使用していたウェッジと比べるとスピンの効きが良いと思います。構えた時にもしっくりして構えやすく、これから重宝しそうです」
「バンカー越え グリーンまわりが抜群に楽になりました。 落とす感覚で打つだけでスピンも楽にかかります。 スコアメイクを中心に使っていけそうです」
「60度で芯で打つのが難しいが上手くいくと良い打感」
「左右のずれ、距離のずれも芯を外しても少ない」
「このクラブなら慣れれば色々なショットが出来そうで今後が楽しみ」
など、高評価が寄せられています。
結局のところ、流行云々よりも「自分のスイングやスタイル、フィーリングに合うかどうか」といった、相性が何より大事と考えられます。
流行に左右されず、自分がどんなゴルフをしたいのかを第一に考え、それにあったネック形状を選択するのが良いのではないでしょうか。
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