ゴルフ好きの男の子前コンテンツボールの位置を変えてミスに対処するまで、北野正之プロのアドレスの作り方や、ボールの位置を工夫することでダフりなどへの対処法を紹介してきました。
 
雑誌GOLF TODAY 2016年05月号の特集記事を参考にしています。

このコンテンツでは、そのボール位置と構えの工夫によって、斜面からのショットに対応する方法を紹介します。




確認:仮想ボールの考え方

考え方は、前コンテンツの「仮想ボールを使ってアドレスを作る」方法を踏襲しています。
 
改めて簡単に説明しておきます。
 
そこにあるボールに対して・・・


ボール一個分ずらした仮想ボールを作る。
(赤丸が仮想ボールです)


その仮想ボールに対して、こちらのコンテンツで紹介した方法で構える
 
ここまでが共通する考え方です。傾斜に対応したショットのためには、ここからさらにヘッドや重心の位置を工夫します。
 
それでは、傾斜の各ケースに応じたポイントを紹介します。

左足下がりの場合

左足に体重がかかるため、インパクトでは体が左に流れます。そのため、ボールは左足寄りに置きます。
 
右足寄りだと、ヘッドが戻る前にヒットするためシャンクやダフりを招きます。
 
具体的な構え方は以下の通りです。
 
・斜面上のボールから一個分右にずらしたところに仮想ボールを作る

・その仮想ボールに対して、これまで説明した方法で構える
この時点でボールは通常より左足寄りになっています

・その後、ヘッドのみを左のボール位置にズラして構え完了
(構えでの両肩のラインおよび腰の横のラインは地面と平行をキープします)
 
ここからスイングを開始するわけですが、ヘッドをすくいあげてはいけません。
 
低く長くフォローをとるようにすると自然と左足体重が強くなってクリーンヒットできます。

右足下がりの場合

上のケースとは逆に、インパクトでは右足体重になるので、ボールは右足寄りに置きます。
 
構え方は以下のとおりです。過程は上と左右逆になります。
 
・斜面上のボールから一個分左にずらしたところに仮想ボールを作る

・その仮想ボールに対して、これまで同様に構える
(この時点で、ボールは右足寄りになっています)

・その後、ヘッドのみを右のボール位置にズラして完了です 
(ここでも、両肩・腰は地面と平行に構えます)

つま先上がりの場合

つま先上がりの斜面ではかかとに体重が乗りやすく、スイングのバランスが崩れがちになります。これを防ぐため、つま先体重で構えます。
 
そのためには、ボールを通常よりも遠くに置きます。
 
・斜面上のボールに対し、ボール一個分手前に仮想ボールを作ります

・その仮想ボールに対し、これまでと同じく構えます

・そのままでは実際のボールに届いていないので、つま先に体重をかけてヘッドをボールの位置にズラし、構え完了です
 
 
つま先上がりの斜面では手打ちになりやすく、打点が安定しなくなります。すると飛距離が落ちてコントロールの精度も悪くなります。
 
これを防ぐため、手だけでなく胸を目標に向けるように回し、その勢いも利用してショットしましょう。

つま先下がりの場合

つま先下がりでは、上の逆のケースなので、下半身を安定させるためにかかと体重で打ちます。そのためには、ボールを通常よりも体の近くに置く必要があります。
 
・斜面のボールに対し、ボール一個分向こう側に仮想ボールを作ります

・その仮想ボールに対し、これまでと同じように構えます

・そのままではヘッドが実際のボールの向こう側にあるので、かかと体重にすることでヘッドを手前に引き、構え完了です。
 
フォローでは、両膝を飛球方向に向けるようにすると軌道が安定します。
 
斜面からのショットは、どれも難しいですよね。攻略法のひとつして、以上の打ち方を参考にしてみて下さい。
 
ゴルフ好きの男の子このコンテンツで、「Golf Today」の北野正之プロによる解説記事は終わりです。
 
ボール位置の決め方は、記事と全く同じというわけではありませんが、意図するところは変わっていないので、このサイトで紹介した内容を参考にして頂いて結構です。
 
北野プロの記事を、実際に読んでみたい方は、今回参考にしたGOLF TODAY 2016年05月号の46~47ページを参考にして下さい。