朝の練習には様々なメニューがあり、ゴルファーによって千差万別です。
当サイトでも、違う内容でいくつかコンテンツを作成しています。
しかしいろいろと記事を読んでいくと、共通する「やるべきこと・やってはいけないこと」があるのに気づきます。
71歳でエージシュートを達成した岡村徹さんが、著書「飛ばなくても90を切るすごいゴルフ術」で朝の練習について紹介されています。
「朝練習で意識すべきこと」「何球打つか」にも言及されています。
(「飛ばなくても90を切るすごいゴルフ術」228~230ページを参考にしています。この本は参考になりますよ!)
飛ばなくても90を切るすごいゴルフ術(Amazon)
※Kindle版あります
朝の練習で優先することは?ストレッチなどで体の温め
岡村さんはかつて東聡プロに「アベレージゴルファーやシニア世代のゴルファーが朝のスタート前に心がける一番大事なことは何ですか?」と聞いたことがあるそうです。
すると、東プロは「体を十分温めておくこと」と即答しました。
東プロは、朝風呂に入って体を温めてから試合に向かうそうです。
朝からお風呂が難しくても、ストレッチは必ず行いましょう。
アマチュアも、練習場でボールを打ち始める前のストレッチは必須です。
中・高年以上は、どうしても体が固くなります。特に、朝は筋肉や関節の柔軟性が失われています。
ストレッチをすると関節の可動域が広がるのはもちろん、血流が促進されるので体が温まります。
これはスイングをスムーズにするだけでなく、ケガや体調不良の予防にもつながります。
スムーズなショットのためだけでなく、ケガの予防のためにも、これは大切です。
いきなりボールを打ち始めると、背中、わき腹、ふくらはぎなどを痛める恐れがあります。
ケガばかりでなく、心臓や脳血管などの発作を予防するためにも、ぜひ行ってください。
ストレッチで体が温まったら、ボールを打ち始めましょう。
朝の練習場では何球打つのがベストか?
どのクラブから打ち始めるかは、個人差が大きいようです。
プロやトップアマは、ほとんど短いクラブから打ち始めます。だんだん長いクラブに移り、最後にドライバーを打ちます。
プロでもパターを除いた13本全部を打つ人、SW、5番アイアン、ドライバーの3本だけという人もいるそうです。
打つ球数も人によって違いますが、岡村さんによるとあまり多く打ちすぎるのはNGです。
プロトーナメントでは、練習で打てる球数が、通常50~75球に制限されているそうですが、プロはこれを40~45分くらいかけて打つそうです。アマチュアよりも一球一球丁寧に打っているわけです。
アマチュアの場合、球数をあまり多く打つとリズムを失ってしまいます。せいぜい30~50球くらいが適当ではないでしょうか。
自分の状態を知るのが朝練の目的 スイング〇〇はNG!
朝の練習場ではその日の自分の状態を知るためにボールを打ちます。
練習場では、ナイスショットを打つ練習ではなく、スイングのリズムを確認し、その日のボールの曲がり具合の傾向を知っておくことが目的です。
もし、ショットが思い通りにいかない場合でも、そこでスイングの技術的な矯正をすることは非常に危険です。
失敗すると、その日一日、自分のスイング疑念を持ち、自分のゴルフを見失い、泥沼にはまりかねません。
もし修正に成功しても、そのチェックポイントに捉われて、本来のリズムを取り戻せないことがあります。
その日は、その球とつき合っていくつもりのほうが無難です。
コースの状態も確認しておきましょう。
ショートゲームの練習場があるコースでは、チップ(転がし)、ピッチエンドラン、ピッチショットの距離感を確かめておければ安心できます。
バンカーショットも、そのコースの砂の感触を確かめておきたいものです。
朝練習の時点で何らかの不調に気づいてもスイングを修正しようとしてはいけないというのは、おそらく間違いないキモのようです。
その日はその不調を踏まえたうえでプレーするわけです。
朝練については関連記事を複数作っているのでお時間があったら参考にしてみて下さい。