71歳でエージシュートを達成した岡村徹さんが、著書でイップスの予防法を解説されています。
イップスは誰にでも起きるので、現在悩まされていないゴルファーも参考にしてみて下さい。
岡村さんの本「飛ばなくても90を切るすごいゴルフ術」100~103ページから、一部抜粋して紹介します。
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誰でも、どんなスイングでも起きうるイップス
私の場合、イップスというとパターを連想するのですが、岡村さんによるとショットでも起きるそうです。
プロアマを問いません。
イップスの語源は、英語で子犬などがキャンキャン吠えるという意味のYipからきています。
パター、それも特にショートパットを打とうとしても手が動かなくなるとか、距離がまったくコントロールできなくなって、とんでもなくオーバーするといった症状が多く見られます。
アプローチでも発生しますし、ドライバーがトップ・オブ・スイングで止まってしまって、ダウンスイングが始まらないケースもあります。
アマチュアばかりではなく、イップスになって引退せざるを得なくなったプロも多くいます。
歴史的な名選手のベン・ホーガンもそのひとりです。サム・スニードも晩年にはパッティングスタイルをサイドサドル式(ボールの後ろに立ってボールを押し出すように打つ)に変えざるを得ませんでした。
イップスになりやすい人、考え方が存在します。次に紹介します。
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イップスになる理由となりやすい人
結論からいうと、何かの失敗をきっかけに、技術的にあれこれ考えすぎて自分のスイング(ストローク)を見失ってしまうのがイップスの理由といえます。
なぜ、イップスになるのでしょうか?
実は、たった一度の失敗が引き金になることもあるのです。
その失敗の原因を深刻に考えて、あれこれ技術的な修正を重ねていくことによって、ボールが転がっていくイメージを失ってしまうのです。
技術的に問題があって、メンタル面と複合的にイップスを起こしている場合がほとんどです。
セットアップが間違っているケースやパターフェースが正しく目標に向いていないため、ストロークを修正せざるを得ないケース、ストロークのテンポの乱れ(多くは速すぎる)などが原因となって、心理的な恐怖心を募らせていきます。
そのため、結果が不安になり体がカップ方向に動いたりします。
いずれもパターヘッドの動きを非常に気にしていて、ストロークが疎かになっている点が共通しています。
しかし、ほとんどの場合、ロングパットは普通に打てます。イップスが出るのはショートパットやアプローチです。
ショートゲームの場合、自分はショートゲームが苦手だと自分に言い聞かせてしまっているケースが多いのではないでしょうか。そのため、しっかりとしたルーティンができていません。
「完璧主義」「失敗で自分を責める」のはNGです。
そもそも、イップスになるのは完璧主義者で、自分のミスを許せない傾向が強い人です。
そして、自分を罰する気持ちがイップスを引き起こすとローリーは言っていました。
イップスを防ぐには、こうした考え方をしないのがポイントです。
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イップスを防ぐには
イップスの予防法を管理人なりにざっくり解釈すると、深刻にならない、気楽にいくということになりそうです。
イップスにかからないためには、自分自身を信じることと、全部のパットが入るわけではないと楽観的に考えることが大切です。
・ゴルフはミスのゲームと、当面の結果は気にしない。
・ボールが転がっていくイメージを描く。
・直そうと焦って、長時間の練習をしない。
・パターやグリップ(クロスハンドやクローグリップなどに)を替えることで、気持ちの切り替えのきっかけを作る。
ベルンハルト・ランガー(マスターズ2勝)は、若くしてパターイップスになり、独特のグリップを考案したり、克服するために大変な努力をしましたが、長尺パターにすることで見事に復活し、今もアメリカのシニアツアーで大活躍しています。
道具やグリップを替えることは、技術的なもの以上に気持ちの切り替えになります。
いますでに悩まされている方向けに、アプローチイップスの克服法を紹介します。
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アプローチイップス克服法 ロッテラ博士とっておきの方法
不幸にもイップスになってしまったらどうすればいいのでしょうか?
ここではアプローチイップスになった場合の対処法を紹介します。
アプローチのイップスの場合にロッテラ博士が推奨している、取っておきの方法があります。
下図のように30cmくらいの樋か板を用意してください。
それを傾けて、友人などにボールを10個くらい連続して転がしてもらい、ウェッジでそのボールを次々に打ちます。
動いているボールに反応して打ちますから、フォームもボールの行方もミスの結果も考える暇がないので、手は自然に動くようになります。
次々に転がってくるボールを反射的に打つことで、考え込み、体が固まる癖がなくなるのです。
管理人は幸運なことに、イップスになったことはありません。
しかし今後どうなるかはわからないので、イップスを防ぐメンタルでプレーしようと思います。(そもそもそれほど深刻にはならないのですが)
プロでない私はゴルフは楽しむものであり、悩みのタネにするのは嫌ですからね。
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