練習法としては最も基本的な素振り。
極めて簡単で道具もほとんど必要としませんが、実はかなり奥が深く、いろいろな意図で実践できるようです。
このコンテンツでは、どんな意図を持ってやるか、など素振りの練習法についてまとめています。
素振り練習の目的・意図二つ
素振りには主として二つの目的があります。
ひとつは本番でのショットを想定した素振り、もうひとつは力を抜く、あるいは打ち急ぎを防ぐための素振りです。
前者はまさにボールを打つために行う素振りで、いわば本番の予行演習です。
本番では距離や高さ、フェードやドローといった弾道を意識せずに打つことはありません。
つまり素振りでも距離・高さ・弾道を意識するわけです。
このタイプの素振りはタイガーウッズ選手が重視しており、「実際に打つショットとは関係のない素振りは時間と労力の無駄」とまで考えています。
後者の素振りはその日のスタートホールなどで行われることが多いようです。
朝イチのティーショットは気合が入りすぎて、どうしても力が入りすぎたり打ち急いだりしがちだからです。
この場合は各プレーヤーでルーチンを決めたり、リラックスできる方法があれば良いわけです。
リラックスのための素振りとして、「空中素振り」を実践しているゴルファーもいます。
クラブを握った両手を胸の高さまで上げ、野球の打者のように構えます。その位置で水平に振るわけですが、この際振り上げではゆっくり、体の正面ではヘッドが加速がつくようにビュンと振ります。
ボールを視界にあえて入れないので余分な力が抜けるわけです。
いつも行っている素振りは「本気」でしょうか「脱力」でしょうか?
もしどちらでもなく、漠然と行っているならウッズ選手の言う「時間と労力の無駄」をやっているのかもしれません。
ドラコン日本一の山田勉プロは、自身の教材で正しい素振り練習なら回数は一日7回で効果があるとしています。
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太極拳素振り ゆっくりスイングのやり方とねらい
「太極拳素振り」という練習法もあります。
太極拳素振りとは、ピア・ニールソンコーチとリン・マリオットコーチの二人が考案した、一種独特の素振りです。
この両コーチはアニカ・ソレンスタム選手を育てたことで有名です。
太極拳素振りでは、ひと振りに20秒から30秒かけます。このゆっくりとした素振りには次のようなねらいがあります。
・スイング中のクセや傾向に気付く
・体幹を使ってクラブを振る感覚を覚える
一見簡単に見えますが、ゆっくりした動作で素振りを行うには体力が必要です。
両コーチによると
「100回素振りをするより太極拳素振りを10回するほうが上達の近道」
なのだとか。
ゆっくりしたスイングについては、金井清一プロが書いた記事を読んだことがあります。
そのやり方について紹介します。(記事のソースはわかりません・・・申し訳ない)
金井プロによると、ゆっくりスイング練習は最低でも30分行う必要があるそうです。
すると、自分がいまどういう体の動きをしているのかイメージをつかむことができるのだとか。
具体的には、こんな感じです。
・スイングの大きさを変えずにスピードを変えるのがポイント
スイングのイメージをつかみ体の動きを理解するには、この練習を30分以上は続ける必要があります。
金井プロによると、この練習は効果があるので、ゴルフを始めてからずっと続けているそうです。
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朝の素振りとラウンド後の練習
最後に、練習に関する話を二つ紹介します。
ますば、「朝から素振りをする」件について。
知り合いに、「素振りは朝からやるようにしている」という人がいます。
その理由を尋ねたら、
「ゴルフのラウンドは朝から始まる。 ということは、朝から筋肉を動くように習慣づけておく必要がある。なので、素振りは朝にやるのが効果的」
なのだとか。
言われてみれば、なるほどと感じる話です。
私もそうなのですが、素振りは昼か夕方にすることが多くないですか?それを朝から振るようにすれば、朝から筋肉を動かす習慣がつきます。
ラウンド開始時からスイングもスムーズになるばすです。実際に、その人は良いスコアを出します。
練習についてもうひとつ。これは素振りとは関係ない話です。
それは「ラウンド後に、復習の意味を兼ねて練習場へ行く」というもの。
上とは別の人で、ラウンド中に気になったことを練習するそうです。
ドライバーで飛ばすというより、寄せの距離感や方向の正確性を確認するのがポイントになります。ラウンド後の練習は成果が出やすいそうです。
このふたつの練習法については少し前から話を聞いていたのですが、私はいまだに実践していません。
どちらもそれほどお金がかからないこうした工夫はいくらでもやるべきなのでしょうが・・・。
サボっていては上手くなりませんしね。
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