09年10月31日の東京スポーツ新聞に、国内男子ツアー・マイナビABCの記事が載っていました。
その18番パー5で、石川遼選手がなんと360ヤードのビッグドライブを放ったのです。
しかし石川選手はこのショットで「飛ばそう」という意識は無かったそうです。
記事によると、石川選手は
「あれだけ飛ぶ時は意外に力を入れていないんですよね。思った以上にスムーズなスイングができて、ヘッドスピードも出ていたのかもしれません」
「(コカコーラ東海クラシック最終日、15番パー5で330ヤード飛ばした)あの時の感覚に似ていたかな」
とコメントしています。
「飛ばそう」と意識するしないに関わらず、どこかに力みがあるスイングは決して良くないですよね。
飛ばそうと意識するとどこかに力を入れたくなるものですが、これはおそらく正解ではありません。
石川選手の「力を入れていない、スムーズなスイングができた」というあたりにヒントがありそうな気がするのですが。
ちなみにこの日のスタート前に石川選手は
「トップで体重を右足のどこにかけるか、重心の位置をいろいろと試していました」
とのこと。
石川選手の飛ばしに関連して、週刊現代にも特集記事が載りました。
石川選手のお父さん、勝美さんの遼選手評なども紹介してありましたが、一般のゴルファーが最も興味をひかれたのは「石川選手は飛ばすための工夫をどのようにしているか」ではないでしょうか。
管理人ももちろん非常に興味を持って読みました。
記事によると、石川選手が飛ばすためのスイングとして心がけているのは
「いかにヘッドスピードを上げるか、速く振ることができるか」
だったそうです。
「強く振る」のではなく、「速く振る」のが大事と強調しているのです。つまり、速く振るための力の入れどころを追求する必要がありそうです。
長いヒモや棒の先端に重りをつけ、ヒュンヒュン振りまわすとかなりのスピードが出ます。
その際必要最低限の力は必要ですが、「ガチガチに力を入れる」ことはありません。
回転させている間はどちらかというと力は抜け、リラックスしている部分の方が大きいはずです。
ゴルフのスイングをする際も似たようなイメージで振るといいんじゃないかな?と記事を読みながら考えました。
ちょっと抽象的ですが、大筋ではそれほどハズしていない考え方だと思います。
最後に、アッパーブロー打法のポイントを紹介します。
ボールやクラブの進化に伴い、ドライバーでは「アッパーブロー打法」が有利と言われるようになってきました。
「アッパーブロー」なので、スイングの最下点よりも少し左側、つまりスイングがやや上がりかけたところでインパクトをとる打ち方です。
この打法ではボールを高く打ち出し、スピンは少なめにします。
アッパーブロー打法を行うには、以下のようなポイントがあります。
・ボールの位置は左かかとの延長線上かやや左
(アドレスでクラブをボールからやや離してセットする)
・背骨はやや右に傾けて、構えた状態では右足体重
・背骨の傾きは変えないままスイング
こうしたポイントを押さえるとスイングの軸はボールの後方にあるので、スイングが上昇軌道になるあたりでインパクトできます。
結果的に高い弾道で飛ばすことができるわけです。