以前「ラウンド前練習の例 木戸愛プロの24球」のコンテンツで、木戸愛プロのスタート前練習メニューを紹介しました。
これと同じような記事として、雑誌「ALBA」に、芹澤信雄プロのスタート前練習の例がありました。
この記事は、寒い季節のラウンドという前提があり、いかに体を温めるか、24球(ひとカゴ)で何を打つか?が解説されています。
寒い時期は、いい球を打つより体を温めることを優先させましょう。
寒い季節以外にも参考になる内容なので、ポイントをまとめて紹介します。
このコンテンツは「アルバトロス・ビュー」2017年2/9号(Amazon)63~67ページを参考にしています。
(参考にした「アルバトロス・ビュー」は試し読み・kindle版あります)
スタート45分前 最初にパット練習をする理由は?
芹澤プロの場合、寒い時期はまずパット練習を行います。
最後にパッティングをすると、せっかく温まった体が冷えてしまいます。寒い季節は先にパット練習をして、練習場で体を温めましょう。
パット練習では、上着は着たままです。(体が温まってきたら、脱いでもかまいません)
スタート35分前 ストレッチ 芹澤プロのメニュー
5分間ほどストレッチを行い、体をほぐします。
芹澤プロから行うメニューは以下のとおりです。
・上の姿勢から上体を前屈させて両かかとをつかみ、肩甲骨と股関節を同時にストレッチ
・クラブを両手で持ち、そのまま上から後ろへ回し、肩甲骨をほぐす
・前屈してつま先をつかむ 体が硬いなら、膝を曲げてつま先を触った後、膝を伸ばす
寒い時期であれば、この時点で少し汗ばむくらい体を温めておくのが理想です。
体が温まったら、いよいよ練習場に移動します。
スタート30分前 ゆっくり大きく素振り 使う4本のクラブは
素振り用のバットなどを使って、左右に大きく体重移動しながら素振りします。
体が温まってきたらボールを打ちます。
練習場で打つのはSW、7I、UT、ドライバーの4本です。
(ちなみに、木戸愛プロはSW、7I、FW、ドライバーの4本を使います。後述しているように、芹澤プロもUTはFWでもOKとしています)
スタート25分前 重いSWから スイングを大きくしていく
最初は一番重いSWを、腰で引っ張るように意識して、弱めに5球、強めに5球打ちます。
7番アイアンもSWと同様に、大きく体を使って弱めに3球、強めに3球うちます。
ユーティリティの3球は普通に打ってOKです。コースや好みで、フェアウェイウッドを使うのもアリです。
これらのスイングで、体が温かくなってきたら上着を脱ぎましょう。
スタート15分前 最後にドライバー 景色に惑わされないように!
肩のラインを平行に保って、ドライバーを5球打ちます。
ここで注意点があります。
コースによっては、練習場は打ち上げで、スタートホールは打ち下ろしというケースがあります。
この場合、打ち上げの練習場で何も考えず打っていると、右肩がだんだん下がってきます。
しかしスタートホールでは打ち下ろしなので、体の感覚がいきなりズレた状態で打つことになります。
右肩が下がるとすくい打ちになりがちです。
同時にフェースの開きによるスライス、逆にそれを閉じようとするとチーピンが出やすくなります。
スタートホールに入って打ち下ろしの意識が強くなりすぎると、右肩が前に出るケースもあります。
すると上からぶつけるスイングになり、ひっかけ、スライスといろんなミスの原因となります。
なので練習場では景色に惑わされず、肩のラインが飛球線と平行になるよう意識しましょう。目線も平行を心がけます。
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スイングを平行にするチェックポイント
もちろんスイングでもレベルを意識します。
その際のコツは
ゴムティを打たないように、ボールだけをヒットするよう心がける
ことです。
それにより、ヘッドの軌道がレベルになります。
体を止めて手先でボールに当てに行くと、ヘッドから上から入ったり、下から入ってしまいます。
しっかり腰を回しましょう。
芹澤プロのスタート前練習メニューは以上です。
体が温まってほぐれたら、いよいよスタートです。
朝イチショットはつい力が入るものですが、これまでほぐしてきた体をそのままに、リラックスしてスイングしましょう。
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