ラウンド前の練習で何をやるかは、意外と悩むところです。
すでに自分のメニューが決まっているなら問題ありませんが、「何となく〇〇をやる」というゴルファーは多いかもしれません。
プロはどんなことをやっているのでしょうか?
雑誌「ALBA」に、木戸愛選手の「スコア直結!!スタート前、24球練習法」という特集がありました。
ちょっと前の記事ですが、スタート前練習の一例として参考になるので、ポイントを抜粋して紹介します。
(このコンテンツは雑誌ALBA TROSS-VIEW2015年11/12号(Amazon 試し読み・kindle版あり)107~111ページを参考にしました)
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スタート前練習の心構えとストレッチ 絶対やらないことは?
木戸プロの場合、大前提としてこれを意識しています。
ラウンド当日のスイング修正は絶対やらない!
思うように当たらないからといって、ジタバタとスイングをいじるのはダメです。
もう少しでコースに出るという時に、「やっぱりこうしたほうがいいかな?」などとスイングに手を加えても、いい結果にはつながりません。
なので、練習ラウンドでは
1番ホールから100%の力を出す準備をする
ことだけを意識します。
そのために、練習を始める前にまずは手首や腰などをストレッチしましょう。
4本のクラブで6球ずつ それぞれの目的は
練習場で使うのはSW、7I、FW、ドライバーの4本です。それぞれ6球打ちます。
最初の12球は、体をほぐすことに重点をおきます。
素振りするときは、「ボールを打つ」ではなく「クラブを振る」ことに集中しましょう。
トップもフィニッシュも大きくして、体の回転を使ってしっかりスイングします。
具体的な練習内容を以下に紹介します。
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STEP1 SWで6球 重いクラブで体をほぐす
まずは重いクラブを振って体をほぐします。
大きくゆっくりしたスイングで、ヘッドの重さを意識しましょう。
体をほぐすのが目的なので、小さな振りの近いアプローチから始め、徐々にスイングを大きくしていき、最後の6球目でフルスイングして終わりです。
STEP2 7番アイアンで6球 ティアップする理由は?
ここでのポイントは、7Iでティアップしたボールを打つこと。
地面にあるボールを打とうとすると、どうしても上から当てに行く意識が強くなって、打ち込むスイングになるからです。
ティアップすれば、当てることに集中しすぎません。体を大きく使って、6球打ちましょう。
STEP3 FWで6球 曲がり幅を把握する 修正しようとしてはダメ
ここではスイングは矯正せず、その日の曲がり幅を把握します。
得意な番手のFWを持ち、思い切り自分のスイングをしましょう。曲がっても修正しようとしてダメです。
曲がる方向や曲がりの大きさを把握して、その日の球筋を見極めるのが目的です。
その傾向がわかったら、その球筋に合ったコースの攻め方をするわけです。どんなに曲がっても、気にしてはダメです。
「今日はこういうもの」と割り切りましょう。
練習の最後はドライバーでしめます。
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STEP4 ドライバーで6球 スタートホールをイメージする そのために…
スタートホールを強くイメージし、本番と同じルーティンでターゲットに打ちます。
そのためにまず、レンジ内に目標を明確に設定しましょう。
その目標を後方から確認し、スパットを見つけ、そこヘッドを合わせてアドレスするのです。
ゴルファーによってルーティンは違いますが、とにかく設定した目標に向かって、本番を意識して打つのです。
たとえ曲がっても、焦らずそのターゲットを狙います。
曲がる方向と幅を考え、結果的にその目標にボールが届くよう調整するのです。
どうしてもスイング修正をしたくなったらココを確認する
本番直前にスイングを修正してはいけないとはいえ、練習場でダフリやトップばかりで、どうしても当たらない時は「何かやらなきゃ」という気になるものです。
そんな時に木戸プロが唯一行うのは、
始動でヘッドをゆっくり引いて、いつものスイングプレーンにヘッドが上がるか確認する
これだけです。
これ以上のスイングチェックは混乱を招くだけです。これだけでも十分効果はあります。
本番前の24球練習は以上です。
「ラウンド前練習は何をすればいいのかな?」と決めかねているゴルファーは木戸プロのメニューも参考にしてみて下さい。
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