このコンテンツを作っているのは、いよいよ本格的に冬になろうかという頃。
寒くなってくると、コース上でどうしても厚着になります。
最近は保温性が高くて薄いウエアもありますが、夏と同じ服装というわけにはいきません。いきおいスイングの勝手も夏とは変わってきます。
ということで、寒い季節のアイアン、ウェッジに関するポイントを2つ紹介します。
雑誌GOLF TODAY 2017年2月号(Amazon)46~49ページを参考にしています。
寒い季節のアイアンスイングでは 両わきを下に向ける
寒い季節のスイングの注意点で最も多いのは、
着膨れで両ワキが開いてしまうこと
です。
そのままバックスイングすると右ワキが開いてしまう”フライングエルボー”になり、トップの位置が安定しなくなります。
また両ワキが空くと上体に力みが入ってスムーズに回転できません。
冬のボールは”ほとんど地ベタ”にあることが多く、それを打つアイアンでスイングが乱れると大きなミスを招きかねません。
武藤俊憲(むとうとしのり)プロは、「冬はドライバーより、アイアンのほうが難しい」としていて、アイアンのミスを防ぐコツとして
両ひじを下に向ける
ことを勧めています。
これだけでインパクトの正確性が劇的にアップするのです。
肩と腕の力を抜き、両肘を下に向けてみましょう。両腕の重さで両ワキにほどよい締まりが感じられるはずです。
この感覚が体の回転と腕の振りの同調を生み、クラブヘッドの軌道を安定させます。
両ワキをきつく締めすぎない範囲で、両ひじを地面に向けたまま体を回せばOKです。
スイング中、両ひじは常に地面の方を向けておく意識を持ちましょう。
加えてフルショットせず、7割くらいの加減でスイングすれば、正確にヒットするようになります。
(ひじの向きについては、内藤コーチも解説されています。関連記事をご覧ください)
武藤プロは、冬のゴルフでは「ミスの許容を広げてプレーすることも肝心」として、このように解説しています。
ティアップしたボールを打つドライバーに比べて、冬の薄芝から直接打つアイアンは夏よりも難度がかなり上がり、ミスの確率が増えます。
夏はピンやグリーンを積極的に攻める人も、冬ゴルフの場合はハードルを下げて安全確実な作戦を立てるとか、自分にあまりプレッシャーを課さないようにしましょう。
基本はフルショットをできるだけ避け、7~8割くらいにセーブしてスイングすること。
「届きそうもないな」と思ったら迷わずに大きめの番手を選んで打つようにしましよう。
7番アイアンでやっと届くかどうかの場面では大きめの6番アイアンに持ち替える、といった工夫が必要になります。
次に、アプローチにおける注意点を紹介します。
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冬のアプローチのポイント
小平智プロは
「冬は夏よりもライが悪いことが多いので、絶対にすくい打ってはダメ」
として、このように解説しています。
グリーン周りの冬芝がどうして難しいのか?
それは、芝がきれいに生え揃っていてボールが少し浮いた状態の夏と違って芝が薄く、土の上から打つに等しいからです。
そんな冬のアプローチのポイントとして、小平プロは
ボールを右に置いてフォローを低くする
ことを挙げています。
アドレスにおける注意点は以下のとおりです。
・ボールを正確にとらえるため、クラブは短く持つ
・右足つま先前にボールをセットする(これは鉄則)
・ハンドファースト気味に構える
・スタンスは軽いオープン、フェースはスクエアでも軽く開いてもOK
小平プロの解説を続けます。
ボールを左足の前に置いてボールを高く上げようとするとチャックリ(アプローチでのザックリ)となるか、フェースの刃が直接当たってトップになるかのどちらかです。
こうしたミスを徹底防止するには、ボールを右足の前に置くのが一番。
両手の位置は通常と同じ左モモの前ですが、ハンドファースト度合いを強めることでボールを上からヒットできます。
スイングの振り幅は、右腰から左腰くらいまで。
アドレスの頭の位置をキープしたまま、ヘッドを低く保って振り抜き、低い角度で打ち出すよう意識しましょう。
すくい上げようとすると、インパクトで軸が右に傾き、フェースが開いて当たったり、ダフりを招きます。
また、上からヒットしようとしてインパクトで頭が左に流れるのもダメです。
小平プロの解説です。
アプローチに使うクラブは状況に応じてSW、AW、PWなどを使い分けますが、どのクラブでもボールを右足の前に置いたら最初から低い角度で打ち出すつもりで、低いフォローで振り抜きましょう。
上げようとして頭が右に動いたり、打ち込もうとして頭が左に流れたりしてはミスになります。
頭を構えた位置にしっかりキープしつつ、フォローを低く出せば難しい冬芝からのアプローチでもボールを正確にとらえられて、ピンに寄る確率がアップしますよ。
これから寒くなってきたら、
・アイアンでは両ひじを下に向けておく
・アプローチではボールを右に置いてハンドファースト、フォローは低く
を意識してみてはいかがでしょうか。
ひじの向きについては、内藤雄士コーチも重要性を強調されています。お時間があったら、関連記事もご覧ください。
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