別コンテンツのドライバーの飛距離と精度が落ちてきた時の対処法 では、ドライバースイングにおける”加齢対策”を紹介してきました。
このページでは、藤田寛之プロが実践する、アイアンでのコツをまとめます。
雑誌「ゴルフトゥデイ」2017年8月号(Amazon)22~23ページを参考にしています。
当てにいくスイングによるミスの多発
ある程度の年齢に達してくると、いろんな要因で思うように打てなくなってきます。
すると、どうしても手先で当てにいくスイングになりがちです。
こうしたスイングでは、
・ワキが開いて振り遅れる
・当たりが薄くなる
ため、ダフリやトップ、ヒッカケ、スライスなどありとあらゆるミスが発生してしまいます。
それにより「当たらないイメージ」が強くなり、スイングはますます小さく、当てにいく傾向が悪化してしまいます。
負のスパイラルに陥ってしまうのです。
(これは管理人だけかもしれませんが、アイアンのミスって悲惨になりがちなので、ネガティブなイメージが強く残りませんか?)
これを防ぐために、藤田プロが実践しているポイントはこちらです。
頭を残すことを意識する
当てに行くのがNGである最も大きな理由は、頭が動いて軸も動いてしまうことです。
頭を残すと軸が生まれてブレずに安定します。
すると軌道もブレないのでヘッドがしっかり戻り、クリーンヒットします。クラブが加速しながらフォローにつながるのです。
また、頭を残して振るとヘッドが確実に先行します。手首も自然に返ってフェースもターンし、球がつかまるので番手なりの距離が出るようになるのです。
藤田プロの解説です。
地ベタから打つアイアンは、少しでもインパクトポイントがズレればミスに直結。軸を保つことがなによりも重要です。
にもかがわず、手先で打ちにいったり、飛ばそうとリキむから、頭が先行する最悪の形になりミスを招くのです。
大切なのは「頭」を残して振り切ること。
このビハインド・ザ・ボールさえできれば、勝手にクラブは加速してフェースも返るから、ビシッと球をつかまえられます。
ここで、コツをひとつ。
漠然と「頭」を意識するのではなく、
「左のこめかみ」や「頭の右サイド」など固定したい部分をピンポイントで意識する
と、動きを効果的に抑制できます。
頭を残すスイングで意識しておくべきこと
注意点を二つ挙げます。
頭の”正しい残し方”とグリップについてです。地味ですが、大事なのでおろそかにしてはいけません。
頭を傾けるのはNG
頭を残すといっても、両目のラインが傾くのはダメです。
これは頭が傾いている=軸が倒れていることを意味します。
軸が倒れていてはスイング軌道が狂い、すくい打ちなどのミスを招きます。目線は地面と平行に保つよう心がけましょう。
ストロンググリップを推奨
グリップもポイントです。
藤田プロは、ストロンググリップを勧めています。理由は以下のとおりです。
・手先で当てにいく動きが抑えられる
・手首が勝手に返るのでつかまりやすい
グローブのマジックテープが上を向くくらい手の甲を上に向けてOKです。
指の付け根にクラブを当て、親指が内側に回り込むように握りましょう。手の平で握ると、意識的に手首を動かさないと返らなくなります。
以上のコツは、年齢を感じていないゴルファーにも、もちろん使えます。
アイアンのミスが多いなら、”頭を動かさず、軸をブラさない”意識でスイングしてみて下さい。
次のページではアプローチにおける加齢対策を紹介します。