パットで下りのラインって、地味にイヤじゃないですが?
傾斜の強さにもよりますが、強く打ちすぎてオーバーするとどこまでも転がっていきそうで(実際そうなることもありますし)、どうしても”弱め”を意識してしまいます。
簡単にいうと、ビビってしまうのです。
雑誌「GOLF TODAY」で、藤田寛之プロが下りラインのパットについて解説されていました。
一部を抜粋して紹介します。(このコンテンツは「GOLF TODAY」2022年3月号116~119ページを参考にしています)
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下りのパット 一番やってはいけないミスは?
藤田寛之プロは「ややオーバーの距離感で打つ」として、このように解説されています。
ジャストタッチではなく、「カップをややオーバーさせる」くらいの距離感で打つのが藤田流。
オーバーさせれば返しのパットは上りになる。ショートして次打も下りになるのが一番やってはいけないミス。
ショートさせて下りのラインが残るようなら、多少オーバーしても上りが残るほうがいい、というわけですね。
この件について、藤田プロの解説を続けます。
ミドル~ロングパットの場合、ショートすると次打も下りのラインになり、難度だけでなく心理的な負担もより大きくなります。
仮に下りの2メートルを残すなら、上りの4メートルのほうがやさしく、カップインの確率が高くなるので、私は「ややオーバーめ」に打つことを心がけています。
「ややオーバーめ」に打つためには、”しっかり打つ”必要があるのですが、実際にはどうしても弱めを意識しがちです。
そこで藤田プロが意識している、しっかり打つコツを次に紹介します。
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下りのラインでもしっかり打つコツ2つ
まず、”弱め”がNGな理由を藤田プロはこのように指摘しています。
下りだからといってソフトに打つと、ストロークが緩んだりフェースが開いたりするので注意しましょう。
(中略)
下りのラインで「しっかり打つ」のは不安感や恐怖感があるかもしれませんが、カップをオーバーすることを恐れて毎回ビビりながら打つと、タッチが出ず、距離感がバラバラになってしまいます。
弱めを意識したストロークをくり返しても、正しい距離感を身につけるのは難しくなります。
下りであっても普段通り、しっかり打つ必要があるのです。
そのためのコツとして、記事では2つ紹介されています。
支点を安定させて小さく・速く振る
とはいえ、「しっかり打つとオーバーするんだよなぁ」と感じる方も多いはず。
そんな時の対処法がこちら。
しっかり打つと距離が出すぎてしまうのなら、そのぶん、ストロークを「小さく」しましょう。振り幅を通常より小さくすれば、しっかり打ちやすくなり、ストロークが安定します。
この際は支点がひとつのポイントになります。
支点がズレないように手元(グリップエンド)の動きを小さくするのがコツ。
パットの支点は固定するものではなく、安定させることが大事。
ヒザの高さで、グリップエンドが体(ヘソ)を指し続けるように振ると、正しい動きがわかる。
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インパクト後にヘッドを後方(ストロークと逆方向)に引く
上の「小さく・速く」がピンと来ない方は、こちらのやり方も試してみて下さい。
小さく速く振るのが難しく感じる人や、どうしてもストロークが緩んでしまう人は、インパクト後にヘッドを飛球線後方に引いてみてください。
フォローでヘッドを前(目標側)に出すのではなく、右足の前くらいまで素早く引くことがポイントです。
この打ち方で手元(グリップエンド)の動きが小さくなり、ストロークの支点が安定します。
結果的に緩まずしっかり打てるのです。
急勾配になればなるほど、手とヘッドを前にゆっくり出す人がいますが、これでは支点がズレて緩みやすくなるので注意しましょう。
本番では、ボールの近くにスパット(目印)を設定。そこに向けてボールを真っ直ぐ打ち出すことに集中し、あとはヘッドを引くだけでOKです。
下りに限らず、パットでショートしてしまうのは”やってはいけないミス”と解釈されがちです。
オーバーしたらボールの転がり方が次の一打の”参考データ”になります。
ショートではそのデータも得られません。
藤田プロの”しっかり打つ””ややオーバー気味に打つ”心がけはあらゆるパットに有効と言えそうです。
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