「禅ゴルフ」 意識したスイングは良くない ペアレンツ博士からの続きです。
 
「コントロール」を意識しつつ行う動作がぎこちなくなるのは、ゴルフスイングよりも身近な例で説明できます。


 
ペアレント博士の解説を紹介します。

何気なくやっていることも意識するとやりにくくなる

意識してしまうとやりにくく、もしくは失敗してしまう例をどうぞ。

白い紙に、いつもと同じように自分の名前を書く。次に「ゆっくりと慎重に」先頭から半分まで、書いた名前をなぞる。
 
元の線から外れないように、自分が今何をしているかを注意して、確実に正しく、間違えないように書く。
 
さぁ、どうだろうか?普通に書くときよりも、緊張していないだろうか。ペンをきつく握りすぎていないだろうか。大部分の人は、なぞろうとすると動きがぎこちなくなる。
 
また、文字の線はガタガタになる。通常の署名のときのスムーズな動きやなめらかな線とは対照的だ。
 
これをゴルフのスイングにあてはめるなら、名前を書くのとなぞるのではどちらがいいだろうか。元の線から外れないよう気にしているときよりも、何気なく名前を書くときの方が、リラックスしていて自然なはずだ。
 

意識すると失敗してしまう例をもうひとつ。

レストランで、スープの入った深皿を盆にのせて運ぶウェイターやウェィトレスを見たことがあるだろう。見ているのは進路で、スープの皿ではない。
 
もし、そこに上司がやってきて「今の自分の行動をよく観察し、スープの皿も見て。よく注意しなさいよ。そして、絶対にスープをこぼさないようにしなさい」と言ったらどうだろうか。
 
おそらくスープをこぼす店員が続出することだろう。誰でも経験があるだろうが、あまりにも慎重になり、自分の動きを過剰に意識し、間違いのないようにと注意しすぎると、かえって一番避けたいと思っていたことを自らしでかすことになるのだ。

とはいっても、何かの技術を身につける際には意識して動作しなくてはいけないはずです。というか、むしろ強めに意識するのがほとんどでしょう。
 

 
それではどうすれば無意識になれるのでしょうか。

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無意識にできるまで意識して練習する

このサイトで紹介している内容のほとんどは、「意識」を必要とします。
 
ペアレント博士がタブーとする、「○○してはいけない」「○○するべき」といった記事ばかり、とも言えるでしょう。
 
とはいえ、練習では何らかの目的を達成するため、ひたすら「意識」しなくてはいけません。これは仕方ないことです。

■もっと飛ばしたい→体の回転量を増やす かかとの力の入れ方を工夫する 体幹を鍛える・・・など
 
■アプローチを正確にしたい→スイングの振り幅に注意する 傾斜でのアドレスを工夫する・・・など
 
■パットを確実に決められるようにしたい→芝目や傾斜の読みを磨く 打つ強さの加減を体得する・・・など
 

意識しないかぎり、「上達」や「改善」はありえません。それをしないのは練習ではなく、ただの遊びになってしまいます。
 
しかし、本番では無意識にならなくてはいけない。
 
それならば、とことん意識して、
 
無意識にスイングできるほど体に染み込ませておくのが練習の目的
 
と言えるのではないでしょうか。
いわゆる反復練習ですね。
 
技術面以外でも、絶対に意識する、
 
距離、使うクラブの番手、風向き、ライ、アップダウン・・・
 
など、これらも練習の段階で意識して、どれだけ体に刻みこんでおけるかが実力を左右するのでしょう。
 
博士によると、本番で無意識になりやすいコツもあります。
 
練習中に実践できます。次のコンテンツで紹介します。

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本番で無意識になれる ペアレント博士おすすめのコツ

それでは、本番のラウンドでいざスイングするという時、「無意識」になるためには、具体的にどうすればよいのでしょうか?
 
ペアレント博士は次のような方法を挙げています。

直観的な潜在意識の部分に指揮を譲ることは可能だ。
 
毎回スイングの前に、心の中で「無意識の部分に任せる」などの言葉を体にかけてみてほしい。
 
これを合図に、思考的な部分が解き放たれ、何にも邪魔されずに体でスイングを行うことができるようになる。
 
すると、体に染み込んだベストスイングが自然と何度でもできるようになるだろう。

最後にもうひとつ、ペアレント博士の言葉を紹介しておきます。

無意識で直観的な部分は、体を動かすのがうまい。筋肉がスムーズに動くのはこの部分のおかげだ。
 
ただし、より自己を強く意識している部分に邪魔されない限りは、である。
 
いつもの思考的な部分を使ったスイングから離れてみると、とてもいいプレーができるはずだ。
 
(中略)
 
思考的な部分は、体を動かすのが得意ではないので、もし思考的な部分が指揮していると感じたら、いったんボールから下がって、ルーティンを最初からやり直そう。

ゴルフの上達というと、技術的な面が強調されます。
 
それは大切なことなのですが、いざ本番でのスイングでは、練習でやってきたことは忘れて、無心で打つ必要がありそうです。
 
練習で正しいスイングを体に刻みこんでいれば、無意識で振っても正しいスイングが再現されるはずです。
 
打ちっぱなしなどの練習の最後にでも、無意識になることを意識(?)してみてはいかがでしょうか。(まさに禅問答の様相を呈してますね・・・)
 

 
このコンテンツは、雑誌GOLF TODAY 2016年 05月号(Amazon)130~131ページを参考にしました。
 
当コンテンツ作成時点では、ゴルフトゥデイではジョーペアレント博士の「新・禅ゴルフ」が連載されています。

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