ここまで、夏ラフからのショットについて紹介してきました。
前ページ:夏ラフからアプローチを打つコツ
最初のページ:夏のラフ対策 ボールは芝に浮いている
このコンテンツでは、夏ラフからのユーティリティを使う場合のコツをまとめます。
(このコンテンツは、雑誌GOLF TODAY 2014年 08月号89~99ページを参考にしました)
夏ラフでユーティリティを使う ケース別まとめ
ユーティリティは、これまでよりもさらに「払い打つ」イメージが強くなります。
それを意識した上で、ボールと芝の状態別に打ち方をまとめます。
ボールが完全に浮いているケース
・フェースはスクエアにして、それ以外は下の「ちょい浮き」のケースと同じ打ち方でOK
・下で書いているように、ヘッドを球から少し後方にソールするのがポイント
ボールがちょい浮きしているケース
・ソールを滑らせて払い打てば、ヘッドが芝に潜って芯で打てる
・アドレスでは、ヘッドを球から少し(ボール3~4個分)後方にソールする
・フェースは少し開く スタンスもややオープンに これによりヘッドの抜けがよくなる
・手順としては 普通にソール→フェースを開く→ボール後方にソールし直す の順番で
・ここからいつものスイングすることで、ソールを滑らせて払い打つイメージが自然に起きるので低いフォローが取れる
・払い打つ意識が強すぎてスイング自体が変わってしまうと、右肩が下がってダフる、などのミスショットになりやすい
・フォローではグリップエンドが体に向いているのが理想的 低いフォローがとれてボールが自然に上がる
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ボールが完全に沈んで接地しているケース
・前ページのアプローチのケースと同様に、フェースは開き気味にして、カット軌道に打つ
・スタンスはオープンで、スタンスどおりに打てば自然とアウトサイドインになる
・グリップは短めに持つ
「ちょい浮き」ラフでもUT推奨 宮城裕治氏
クラブデザイナーの宮城裕治氏は、夏に多い「ちょい浮き」ラフでは、アイアンよりもユーティリティ(以下UT)を使うよう勧めています。
その理由は・・・
・後方に重さがあるので、多少ミスヒットしてもボールが上がりやすい
・飛距離が出るので、非力な人には強力な武器となる
・・・といったものがあり、より具体的には
160~200ヤードの番手、アイアンで言えば、6番から3番アイアンの距離でUTは使えますが、ラフが苦手というアマチュアには、是非6番アイアンからUTを使うことをオススメします。
と解説されています。
もう少し補足を。
ソールが逆三角形になっているウッド型UTは、ソールが平らなアイアン型UTより抵抗が少ないので、ラフでの抜けが良くなります。
こうした違いはありますが、アイアンが得意な人はアイアン型UTを、フェアウェイウッド(FW)が得意な人はウッド型UTがお勧めです。
ちなみにFWを夏ラフに使うと、ソールが広すぎて芝に沈みにくいケース(トップの原因となる)が多いようです。
UTのソール幅が「ちょい浮き」ラフにはちょうど良い、といえるでしょう。
またUTはFWよりも短いのでミート率が高くなり、縦に振りやすいのでラフでも振り切れます。
以上、夏ラフについてのコツをあれこれ紹介してきました。
もちろん、「ちょい浮き」「完全浮き」といったケースは、夏だけに限ったものではありません。
その他の季節でも似たような場面では、ここで紹介したコツを思い出してみて下さい。
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